コーチ陣コラム

持田達人(もちだ たつと/38歳/六段)
現在 警視庁柔道教師・全日本男子JRヘッドコーチ
世田谷学園―日本大学卒業



 古賀塾師範を勤めさせてもらっている、持田です。古賀塾長とは柔道の私塾で講道学舎の先輩後輩という間柄で、開塾に際し何かお手伝いが出来ればと、師範という大役をひきうけさせてもらいましだが、なかなか道場に顔を出せずご迷惑をおかけしている中で、今まで感じた事と今後の古賀塾への期待等を述べさせて頂きます。

 現在、私は、警視庁と全日本で柔道の指導をさせてもらっていますが、両方共に柔道経験者が殆どで、小学生の初心者への指導はあまり経験が有りませんでした。しかし、古賀塾のスタッフが熱心に、礼法・受身・基本技等を細かく指導している姿は逆に色々と勉強になったし、初心者への柔道指導の難しさを再認識させられました。

 塾生は最初の頃、全員が自信無さげでおどおどしていた感じでしたが、日を追うごとに顔つきが変わり少しずつ逞しくなっていくのが手に取るように分りました。

 塾生それぞれに目標・良きライバルが出来て全員の瞳がキラキラと輝いてきたような感じがしました。尊敬できる友達が身近にいると、あやかりたいという気持ちになることは、友達を真似る事とはまったく違います。そんな友達がいれば子供は目標が出来、やる気がどんどん出て来ます。そうすれば、お互いに切磋琢磨し古賀塾も良い方向へ向かうと思います。

 柔道は今、競技スポーツ化がより進行し、益々その国際的広がりを見せています。世界選手権、オリンピック等での金メダル獲得国も5大陸に分散し、日本発祥の柔道は、国際的スポーツとしての地位を固めたと言っても過言ではないと思います。柔道がこのように普及してきた理由は、競技としての魅力だけでなく、柔道の持つ教育性の高さが世界の人々に受け入れられた大きな要因だと思います。

 しかし、日本国内は今、青少年が関わる色々な事件が発生しています、その要因の一つに子供の正義感の欠落があげられると思います。正義感を持たせる、育てるという事は、大変難しい事のように思われますが、柔道を通じ、相手に敬意を抱く、正義感を貫く気持ちを育てて行けば世の中はもっと良くなると思うし、それが、柔道に課せられた使命だと思います。

 子供に携わる全の大人が子供を1人の人間と認め、公平であろうと努めれば、子供はその姿から少しずつ学び正義感が育って行くのだと思います。

 古賀塾長は、正義感の人一倍強い柔道家です。どんな相手、物事でも真正面から飛び込み正々堂々勝負して来た男です。そんな塾長の元で育った子供が日本中、世界中で活躍し、人種・宗教等の壁を越え古賀塾魂を世界に広めて行ってくれる事を期待しています。

 今後とも微力ではありますが、古賀塾の課せられた使命の為に頑張りたいと思います。

                            古賀塾師範 持田 達人